築10年木造3階建て A様邸塗装工事・防水工事(後編)
外壁の上塗り1回目です。(左)
臭いの少ない水性塗料を塗りました。
使用した樹脂はシリコンよりも上のハルスハイブリッドというハイブリットシリコン塗料です。
打ち合わせの時点で数パターンカラーシュミレーションを出してましたが「既存に近い色で」という要望があったので、既存に合わせて発注しました。
上塗り2回目です。(右)
乾燥すると若干濃くなるので、1回目と2回目で色替えはしませんでした。
養生をはがし、窓廻りのチリ際を掃除して完了となります。
養生をはがす前に塗り残しがないか何度も確認します。
臭いの少ない水性塗料を塗りました。
使用した樹脂はシリコンよりも上のハルスハイブリッドというハイブリットシリコン塗料です。
打ち合わせの時点で数パターンカラーシュミレーションを出してましたが「既存に近い色で」という要望があったので、既存に合わせて発注しました。
上塗り2回目です。(右)
乾燥すると若干濃くなるので、1回目と2回目で色替えはしませんでした。
養生をはがし、窓廻りのチリ際を掃除して完了となります。
養生をはがす前に塗り残しがないか何度も確認します。
ここが問題のタイル面です。(左)
なぜこうもあちこちクラックが入ってるのか不思議でした。
図面を拝見してみたところ、下地は何故か3×10板(さんとうばん)。普通ならばラスモルタル下地かラスカットボードへの圧着貼りが主流だと思います。「3×10板だからクラックが入った」と一概には言えませんが、原因の一つだと思ってます。
クラックにサンダーでUカットを入れます。(右)
要するにシーリング充填の為のポケットを作っています。
このようにクラックにわざと大きな亀裂を入れる事を「Uカット」「Vカット」などと呼びます。
シーリング材の充填量を増やす事が目的です。
なぜこうもあちこちクラックが入ってるのか不思議でした。
図面を拝見してみたところ、下地は何故か3×10板(さんとうばん)。普通ならばラスモルタル下地かラスカットボードへの圧着貼りが主流だと思います。「3×10板だからクラックが入った」と一概には言えませんが、原因の一つだと思ってます。
クラックにサンダーでUカットを入れます。(右)
要するにシーリング充填の為のポケットを作っています。
このようにクラックにわざと大きな亀裂を入れる事を「Uカット」「Vカット」などと呼びます。
シーリング材の充填量を増やす事が目的です。
シーリング用のプライマーを塗布(左)
シーリング充填(右)
変性シリコンを充填しました。
クラック部分は全部同じように処理します。
1階部分の外壁は全部このタイルなのですが、全部で40m程もありました。
シーリング充填(右)
変性シリコンを充填しました。
クラック部分は全部同じように処理します。
1階部分の外壁は全部このタイルなのですが、全部で40m程もありました。
シーリング乾燥後カチオンセメントを塗りつけます。(左)
極力薄く延ばして段差が出ないようにします。
カチオンセメント塗りつけ後(右)
他のタイル面を汚さないように塗りつけます。
極力薄く延ばして段差が出ないようにします。
カチオンセメント塗りつけ後(右)
他のタイル面を汚さないように塗りつけます。
カチオンが乾いたら浸透性のプライマーを塗布します。(左)
上塗りの接着力を高めると共に上塗りの吸いこみムラを無くす大事な行程です。
上塗り塗装(右)
この上塗り材は既存タイルの淡い部分に調色した色です。
これがベースの色になります。
上塗りの接着力を高めると共に上塗りの吸いこみムラを無くす大事な行程です。
上塗り塗装(右)
この上塗り材は既存タイルの淡い部分に調色した色です。
これがベースの色になります。
ここからがポイント!
既存タイルには斑な模様がありましたね?
それを無理矢理作ります。
まずはその模様の色を作ります。何度も何度も調整して色を作ります。根気が要る作業です。
エアブラシを使い圧力と濃淡の微調整をします。
色が定まったら控え目に控え目に吹付けます。(左)
斑模様は全体のバランスを見ながら吹き過ぎに注意して塗布します。
通常のカップガンでは塗布量が多いので、エアブラシ用のカップガンを使います。
(実はこれ私(社長)の自前です。趣味でエアブラシやってなかったら普通は持ってない代物ですよ)
出来上がり。(右)
如何でしょうか?
下から2段目一列が施工した個所です。
ほぼ分からなくなりました。
多く吹くとそれだけ色が濃くついてしまいます。
ボカシの作業は慣れが必要です。
一度濃く付くとベースの色からやり直しになるので慎重に吹付けます。
色、ボカシ共に上手くいったと思います。
塗装と言うよりは誤魔化しに近いかもしれませんが、クラックの再発を抑える、且つバレバレの補修では逆に見るに耐え難いと思います。
一色に塗ってしまえば手間も掛からなかったでしょうけど、施主様はこのタイルの色や模様がとても気に入ってました。
どうしてもその要望に応えたかったのです。
既存タイルには斑な模様がありましたね?
それを無理矢理作ります。
まずはその模様の色を作ります。何度も何度も調整して色を作ります。根気が要る作業です。
エアブラシを使い圧力と濃淡の微調整をします。
色が定まったら控え目に控え目に吹付けます。(左)
斑模様は全体のバランスを見ながら吹き過ぎに注意して塗布します。
通常のカップガンでは塗布量が多いので、エアブラシ用のカップガンを使います。
(実はこれ私(社長)の自前です。趣味でエアブラシやってなかったら普通は持ってない代物ですよ)
出来上がり。(右)
如何でしょうか?
下から2段目一列が施工した個所です。
ほぼ分からなくなりました。
多く吹くとそれだけ色が濃くついてしまいます。
ボカシの作業は慣れが必要です。
一度濃く付くとベースの色からやり直しになるので慎重に吹付けます。
色、ボカシ共に上手くいったと思います。
塗装と言うよりは誤魔化しに近いかもしれませんが、クラックの再発を抑える、且つバレバレの補修では逆に見るに耐え難いと思います。
一色に塗ってしまえば手間も掛からなかったでしょうけど、施主様はこのタイルの色や模様がとても気に入ってました。
どうしてもその要望に応えたかったのです。
青線内が補修個所(左)
離れて見ても殆ど見分けつきません。
エアブラシの特性を理解していないと、この施工は難しいかと思います。
しっかり乾燥させてから撥水剤を塗布します。(右)
撥水剤ではなくクリアー塗料でも良かったのですが、エアブラシで吹付けした所はボカシながら塗ってるため層が薄いです。なので弱溶剤のクリアーでは色が溶解する恐れがあったので撥水剤に変更しました。
撥水剤は補修個所だけでなく全体へも塗布します。
そうする事で補修個所との艶ムラも生じない上に、既存タイル面の活性化にも繋がります。
補修個所への塗布が終わったら噴霧器での全体散布を行いました。
ギラギラの艶と言う訳でもなく自然な風合いを出せました。
離れて見ても殆ど見分けつきません。
エアブラシの特性を理解していないと、この施工は難しいかと思います。
しっかり乾燥させてから撥水剤を塗布します。(右)
撥水剤ではなくクリアー塗料でも良かったのですが、エアブラシで吹付けした所はボカシながら塗ってるため層が薄いです。なので弱溶剤のクリアーでは色が溶解する恐れがあったので撥水剤に変更しました。
撥水剤は補修個所だけでなく全体へも塗布します。
そうする事で補修個所との艶ムラも生じない上に、既存タイル面の活性化にも繋がります。
補修個所への塗布が終わったら噴霧器での全体散布を行いました。
ギラギラの艶と言う訳でもなく自然な風合いを出せました。
玄関周りはとても上品な作りになってます。
上品と言うか抽象的と言うか・・・とにかくすごいです。
いかにもギリシャ神話に出てきそうな神殿をイメージしてしまいます。
2液型のエポキシプライマーを塗布後2液型のシリコン樹脂塗料で仕上げました。
写真では言い表せない程綺麗です。
ちなみに破風と同じグレーを使ってます。(ほぼ白にしかみえません)
上品と言うか抽象的と言うか・・・とにかくすごいです。
いかにもギリシャ神話に出てきそうな神殿をイメージしてしまいます。
2液型のエポキシプライマーを塗布後2液型のシリコン樹脂塗料で仕上げました。
写真では言い表せない程綺麗です。
ちなみに破風と同じグレーを使ってます。(ほぼ白にしかみえません)
ベランダ面の高圧洗浄中(左)
屋根と外壁と同じ日に洗ってます。
既存下地はFRP防水でした。
なので表面を目粗した後アセトンと言うシンナーで雑巾拭きし、乾いたら専用のプライマーを下塗りします。
下塗りが乾燥したらメッシュを敷き込みながらウレタン塗膜防水材を塗りつけます。
今回はベランダなので密着防水で十分です。
というかベランダに脱気筒あっても邪魔ですよね。
ウレタン防水をもう一度塗り、厚みを確保し乾燥後トップコートを塗って完了(右)
当然メッシュ目なんか出しません。
ついでに物干し台も塗りました。
屋根と外壁と同じ日に洗ってます。
既存下地はFRP防水でした。
なので表面を目粗した後アセトンと言うシンナーで雑巾拭きし、乾いたら専用のプライマーを下塗りします。
下塗りが乾燥したらメッシュを敷き込みながらウレタン塗膜防水材を塗りつけます。
今回はベランダなので密着防水で十分です。
というかベランダに脱気筒あっても邪魔ですよね。
ウレタン防水をもう一度塗り、厚みを確保し乾燥後トップコートを塗って完了(右)
当然メッシュ目なんか出しません。
ついでに物干し台も塗りました。
1階部分の下屋根を上塗りします。
ここも遮熱塗料で仕上げます。
今回新設でスノーストップを取りつけるので、雪止めも新設で取りつけました。
玄関軒先に雪が落ちて困っていたそうです。
雪止めも屋根と同じ塗料で塗る為に亜鉛処理を行います。
雪止めも屋根と同じ色で塗った後、新たにスノーストップを取りつけました。(左)
全体の工事が完了。(右)
足場解体前の最後の点検を行います。
ここも遮熱塗料で仕上げます。
今回新設でスノーストップを取りつけるので、雪止めも新設で取りつけました。
玄関軒先に雪が落ちて困っていたそうです。
雪止めも屋根と同じ塗料で塗る為に亜鉛処理を行います。
雪止めも屋根と同じ色で塗った後、新たにスノーストップを取りつけました。(左)
全体の工事が完了。(右)
足場解体前の最後の点検を行います。