日本瓦のメンテナンス
日本瓦について
日本瓦は「いぶし瓦」「釉薬瓦」「無釉薬瓦」と種類があり粘土で作られた瓦で「粘土瓦」や「和瓦」とも呼ばれています。
耐久性に優れ、紫外線や雨風にも強く強度が高い特徴があります。耐火性や防音性にも優れ、飛来物などで割れなければ100年持つとも言われています。
重量があるため耐震性が低い点がデメリットとしてあげられます。
メンテナンスについて
セメント瓦は塗替えの必要がありますが、日本瓦は塗替えの必要はありません。塗装を行ったとしても塗料が密着しない為剥離する可能性があります。
ただ、漆喰の劣化や割れやズレが生じている場合はメンテナンスが必要になります。
日本瓦に施工している漆喰は紫外線などにより劣化し欠損します。漆喰が欠損すると瓦の剥落の危険性もあります。
日本瓦の割れや欠損剥落があった場合は、瓦の貼替が必要になり、場合によっては葺き替え工事をしたほうが良いでしょう。瓦屋根から折板屋根への葺き替え工事も行っております。
建物の状況、屋根の状況を見て適切な対応が必要となります。
セメント瓦とモニエル瓦
瓦の種類
セメント瓦とモニエル瓦は非常によく似ています。
モニエル瓦は主にセメントと砂を原料とした瓦で、乾式コンクリート瓦といいセメント瓦の一種となります。
一番の見分け方は、小口部分で瓦の上端と下端に違いがあります。
セメント瓦の場合小口部がすっきりしているのが特徴です。
モニエル瓦は小口部が凸凹している形状で、主にセメントと砂を原料とした瓦です。
メンテナンス
モニエル瓦はセメントに特殊な塗装膜で形成されておりますので、トタンなどと同様の塗替えでは剥離する恐れがあります。
スラリー層という特殊な着色層がありますので、このスラリー層を除去し、塗料が密着するような下地処理をする必要があります。
瓦の種類や劣化症状によっても補修方法が異なるため、専門業者に確認し適正なメンテナンスをしましょう。