セメント瓦とモニエル瓦
瓦の種類
セメント瓦とモニエル瓦は非常によく似ています。
モニエル瓦は主にセメントと砂を原料とした瓦で、乾式コンクリート瓦といいセメント瓦の一種となります。
一番の見分け方は、小口部分で瓦の上端と下端に違いがあります。
セメント瓦の場合小口部がすっきりしているのが特徴です。
モニエル瓦は小口部が凸凹している形状で、主にセメントと砂を原料とした瓦です。
劣化症状
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ひび割れ
ひび割れは経年劣化による防水性の低下により起こります。放っておくと瓦の落下や雨漏りの原因にもなりかねません。 -
瓦のズレ、漆喰の割れ
瓦のズレは雨風や強風による影響もあります。そのままの状態にしていると瓦を固定している漆喰にも影響を及ぼし、雨水が浸入する可能性もあります。 -
塗膜の剥離
塗膜は紫外線などの影響で劣化してきます。防水性が失われ瓦の劣化につながりますので定期的にメンテナンスする必要があります。
セメント瓦とモニエル瓦はスレートと同じ性質の為定期的なメンテナンスが必要となります。
セメントもコンクリートも防水性はありませんので、瓦に雨水がしみこむようになります。
進行していくと強度が落ち割れや剥落という劣化症状が起こる可能性があります。
メンテナンス
モニエル瓦はセメントに特殊な塗装膜で形成されておりますので、トタンなどと同様の塗替えでは剥離する恐れがあります。
スラリー層という特殊な着色層がありますので、このスラリー層を除去し、塗料が密着するような下地処理をする必要があります。
瓦の種類や劣化症状によっても補修方法が異なるため、専門業者に確認し適正なメンテナンスをしましょう。